この教材で学ぶこと
到達目標
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アルケンが臭素水を脱色する理由を説明できる
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アルケンと過マンガン酸カリウム水溶液の反応を説明できる
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アルケン・アルカン・フェノールの識別ポイントを比較できる
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C=C二重結合に特有の付加反応を理解できる
前提知識
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アルカンとアルケン
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付加反応
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酸化反応
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有機化合物の識別反応早覚え表
図・写真
※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。
実験情報
目的
臭素水や過マンガン酸カリウム水溶液を用いて、アルケンのC=C二重結合を識別する。
原理
アルケンはC=C二重結合をもつ不飽和炭化水素であり、臭素と付加反応を起こす。そのため、臭素水の赤褐色が消える。また、アルケンは酸化されやすく、薄い過マンガン酸カリウム水溶液の色を変化させる。アルカンは通常これらの反応を示しにくいため、アルケンとの識別に利用できる。
試薬
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アルケンを含む試料
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アルカンを含む比較試料
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臭素水
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薄い過マンガン酸カリウム水溶液
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水
手順
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保護メガネと手袋を着用し、臭素水や過マンガン酸カリウム水溶液を直接触れないようにする。
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試験管にアルケンを含む試料を少量入れる。
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臭素水を数滴加え、赤褐色が消えるか観察する。
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別の試験管にアルカンを含む比較試料を入れ、同じように臭素水を加えて比較する。
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別の試験管にアルケン試料を入れ、薄い過マンガン酸カリウム水溶液を数滴加える。
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紫色が薄くなるか、褐色沈殿が生じるかを観察する。
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臭素水と過マンガン酸カリウム水溶液の結果を表にまとめる。
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アルケン・アルカン・フェノールの違いを整理する。
安全上の注意
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臭素水は刺激性があるため、皮膚や目につけない。
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過マンガン酸カリウム水溶液は酸化剤なので、衣服や皮膚につけない。
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試薬を直接におわない。
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試験管の口を人に向けない。
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こぼした場合は自己判断で処理せず、教員や指導者に知らせる。
廃液・廃棄
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臭素水を含む廃液は、指導者の指示に従って処理する。
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過マンガン酸カリウムを含む廃液は、指定された廃液容器に入れる。
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有機化合物を含む廃液は、通常の流しに捨てない。
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沈殿を含む試験管は、指定された方法で洗浄する。
覚え方・暗記ポイント
アルケンは臭素水を脱色する。
臭素水の脱色は、C=C二重結合への付加反応で起こる。
アルケンは薄いKMnO₄水溶液の色も変化させる。
アルカンは通常、臭素水やKMnO₄水溶液に大きな変化を示しにくい。
フェノールは臭素水で白色沈殿を生じるので、アルケンの脱色と区別する。
1
臭素水によるアルケンの識別
アルケンはC=C二重結合をもつため、臭素と付加反応を起こします。
臭素水は赤褐色をしていますが、アルケンに加えると臭素が反応に使われるため、色が消えます。
この脱色は、不飽和結合の有無を調べる代表的な識別反応です。
アルケンへの臭素の付加
C=C + Br₂ → Br-C-C-Br
二重結合が開いて、臭素原子が2つ付加します。
確認ポイント
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アルケンが臭素水を脱色する理由を説明できる
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付加反応として説明できる
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アルカンとの違いを説明できる
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2
過マンガン酸カリウム水溶液による識別
アルケンは酸化されやすく、薄い過マンガン酸カリウム水溶液の色を変化させます。
実験条件によって、紫色が薄くなったり、褐色の沈殿が見えたりします。
この反応もC=C二重結合をもつ化合物の識別に利用されます。
アルケンの酸化
アルケン + KMnO₄ → 酸化生成物
高校範囲では、細かい生成物よりも色の変化を重視します。
確認ポイント
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KMnO₄水溶液で確認できる性質を説明できる
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色の変化を識別反応として使える
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臭素水との共通点を説明できる
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3
フェノールとの違い
フェノールも臭素水に変化を与えますが、フェノールでは2,4,6-トリブロモフェノールの白色沈殿が生じます。
アルケンでは主に臭素水の脱色に注目し、フェノールでは白色沈殿に注目します。
同じ臭素水を使う反応でも、観察結果を区別して覚えることが重要です。
確認ポイント
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アルケンとフェノールの臭素水反応を区別できる
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脱色と白色沈殿の違いを説明できる
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識別反応を表で整理できる
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