実験 / experiment_electrochemistry

電池実験

ダニエル電池を例に、酸化還元反応によって電子が流れ、化学エネルギーが電気エネルギーに変わるしくみを学ぶ実験教材です。
実験教材
難易度:標準 目安:45分
# 実験 # 電気化学 # 電池 # ダニエル電池 # 酸化還元 # 電子の流れ

この教材で学ぶこと

到達目標

  • 電池が酸化還元反応を利用して電気を取り出す装置であることを説明できる
  • 負極と正極で起こる反応を区別できる
  • 電子の流れと電流の向きを整理できる
  • 塩橋の役割を説明できる

前提知識

  • 酸化還元反応
  • イオン化傾向
  • 電子の授受
  • 金属イオン

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 ダニエル電池の写真
亜鉛板と銅板を用いたダニエル電池の写真
ダニエル電池では、亜鉛が酸化され、銅イオンが還元されることで電子が流れる。
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Credit: がんばれへんてこりん / Wikimedia Commons License: Public domain Source
STEP 2 ダニエル電池の原理
ダニエル電池の電子の流れと電極反応を示す模式図
負極ではZnが酸化され、正極ではCu²⁺が還元される。電子は外部回路を通って亜鉛板から銅板へ流れる。
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Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

ダニエル電池を作り、金属の酸化還元反応によって電流が生じることを確認する。

原理

電池は、自発的に進む酸化還元反応を利用して電気エネルギーを取り出す装置である。ダニエル電池では、亜鉛板が負極となり、亜鉛がZn²⁺になって電子を放出する。放出された電子は外部回路を通って銅板へ流れ、銅板側ではCu²⁺が電子を受け取って銅として析出する。塩橋はイオンを移動させ、溶液中の電荷の偏りを防ぐ。

器具

  • ビーカー
  • 亜鉛板
  • 銅板
  • 導線
  • 電圧計
  • 塩橋
  • 保護メガネ

試薬

  • 硫酸亜鉛水溶液
  • 硫酸銅(II)水溶液
  • 塩橋用の電解質溶液

手順

  1. 保護メガネを着用し、亜鉛板と銅板を準備する。
  2. 一方のビーカーに硫酸亜鉛水溶液を入れ、亜鉛板を浸す。
  3. もう一方のビーカーに硫酸銅(II)水溶液を入れ、銅板を浸す。
  4. 2つのビーカーを塩橋でつなぐ。
  5. 亜鉛板と銅板を導線で電圧計につなぐ。
  6. 電圧計の針や表示を観察する。
  7. 一定時間後、電極や溶液の変化を観察する。

観察結果

試料 結果
亜鉛板 亜鉛がZn²⁺として溶け出す
銅板 銅が析出することがある
電圧計 電圧が観察される
塩橋を外した場合 電流が流れにくくなる

安全上の注意

  • 金属板の端で手を切らないように注意する。
  • 硫酸銅(II)水溶液などの試薬を皮膚や目につけない。
  • 使用後の金属板や溶液は指導者の指示に従って処理する。
  • 導線をショートさせないようにする。

廃液・廃棄

  • 銅イオンや亜鉛イオンを含む廃液は指定された廃液容器に入れる。
  • 金属板は洗浄または指定の方法で回収する。
  • 塩橋やろ紙を使用した場合は、指導者の指示に従って処理する。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

ダニエル電池の基本

部分 反応 役割 覚えるポイント
負極 Zn Zn → Zn²⁺ + 2e⁻ 酸化が起こる 電子を出す
正極 Cu Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu 還元が起こる 電子を受け取る
外部回路 電子が流れる 電気を取り出す 電子はZnからCuへ
塩橋 イオンが移動する 電荷の偏りを防ぐ 回路を保つ

電池で間違えやすいポイント

項目 正しい理解
負極 電子を出す側。ダニエル電池では亜鉛板
正極 電子を受け取る側。ダニエル電池では銅板
電子の流れ 外部回路では負極から正極へ流れる
電流の向き 電子の流れとは逆向きに定義される
塩橋 電子が通る道ではなく、イオンが移動する道

覚え方・暗記ポイント

電池では酸化が負極、還元が正極で起こる。
ダニエル電池では亜鉛が負極、銅が正極。
電子は亜鉛板から銅板へ流れる。
Zn → Zn²⁺ + 2e⁻ は酸化。
Cu²⁺ + 2e⁻ → Cu は還元。
塩橋は電荷の偏りを防ぐ。
目次

1 電池のしくみ

電池は、酸化還元反応で発生する電子の流れを利用して電気エネルギーを取り出す装置です。
ダニエル電池では、亜鉛が電子を放出して酸化され、銅イオンが電子を受け取って還元されます。
この電子の流れを外部回路に通すことで、電流として利用できます。
確認ポイント
  • 電池が酸化還元反応を利用していることを説明できる
  • 負極と正極の反応を区別できる
  • 電子の流れを説明できる
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2 塩橋の役割

反応が進むと、それぞれの溶液で電荷の偏りが生じます。
塩橋はイオンを移動させることで、この電荷の偏りを防ぎます。
塩橋がないと、すぐに電流が流れにくくなります。
確認ポイント
  • 塩橋の役割を説明できる
  • 塩橋は電子の通り道ではないことを理解できる
  • イオンの移動と電流の継続を結びつけられる
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