実験 / experiment_physical_chemistry

反応速度実験

ヨウ素時計反応などを例に、濃度・温度・触媒が反応速度に与える影響を、色変化までの時間から比較する実験教材です。
実験教材
難易度:発展 目安:45分
# 実験 # 物理化学 # 反応速度 # ヨウ素時計反応 # 濃度 # 温度 # 触媒

この教材で学ぶこと

到達目標

  • 反応速度が単位時間あたりの反応の進み具合であることを説明できる
  • 濃度・温度・触媒が反応速度に影響することを説明できる
  • 色変化までの時間から反応速度を比較できる
  • 条件を1つだけ変える対照実験の重要性を理解できる

前提知識

  • 化学反応式
  • 濃度
  • 温度
  • 触媒
  • 酸化還元反応
  • グラフ

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 ヨウ素時計反応
ヨウ素時計反応で濃い青紫色になった溶液の写真
ヨウ素時計反応では、一定時間後に急に青紫色が現れるため、反応速度の比較実験に使いやすい。
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Credit: Daniel J. Lulu / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 4.0 Source
STEP 2 反応速度実験の流れ
条件を変えて色変化までの時間を測る反応速度実験の流れ
濃度や温度などの条件を1つだけ変え、同じ終点までの時間を比較することで反応速度の違いを調べる。
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Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

反応条件を変えたとき、反応速度がどのように変化するかを比較する。

原理

反応速度は、反応物が消費される速さ、または生成物ができる速さを表す。濃度が高いほど粒子同士の衝突回数が増え、温度が高いほど粒子の運動が激しくなり、触媒があると活性化エネルギーが下がるため、反応速度が大きくなることが多い。ヨウ素時計反応では、青紫色が現れるまでの時間を測ることで、条件による反応速度の違いを比較できる。

器具

  • ビーカー
  • 試験管
  • メスシリンダー
  • スポイト
  • ストップウォッチ
  • 温度計
  • 保護メガネ
  • 手袋

試薬

  • ヨウ素時計反応用の試薬
  • デンプン溶液
  • 酸化剤溶液
  • 還元剤溶液
  • 蒸留水
  • 必要に応じて触媒

手順

  1. 保護メガネと手袋を着用する。
  2. 濃度や温度など、調べたい条件を1つ決める。
  3. 他の条件が同じになるように試料を準備する。
  4. 2つの溶液を混合すると同時にストップウォッチを開始する。
  5. 溶液の色が変化するまでの時間を測定する。
  6. 条件を変えて同じ操作を繰り返す。
  7. 色変化までの時間や1/tを比較し、反応速度の違いを考察する。

観察結果

試料 結果
濃度を高くした場合 色変化までの時間が短くなることが多い
温度を高くした場合 反応が速く進むことが多い
触媒を加えた場合 反応速度が大きくなることがある
条件をそろえない場合 どの条件が影響したか判断しにくい

安全上の注意

  • ヨウ素や酸化剤を皮膚や衣服につけない。
  • 試薬を直接におわない。
  • 加温する場合はやけどに注意する。
  • 混合時に液体を飛ばさない。
  • 廃液は指導者の指示に従って処理する。

廃液・廃棄

  • ヨウ素や酸化剤を含む廃液は指定された廃液容器に入れる。
  • 酸性または塩基性廃液は指導者の指示に従って処理する。
  • 使用後の器具は十分に洗浄する。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

反応速度に影響する条件

条件 反応速度への影響 理由
濃度 高いほど速くなりやすい 粒子同士の衝突回数が増える
温度 高いほど速くなりやすい 粒子の運動が激しくなり、有効衝突が増える
触媒 速くなることが多い 活性化エネルギーを下げる
表面積 大きいほど速くなりやすい 接触面が増える
反応物の種類 物質によって異なる 結合や反応経路が違う

ヨウ素時計反応での考え方

項目 内容 ポイント
測定するもの 色変化までの時間 同じ終点で比較する
速い反応 時間が短い 1/tが大きい
遅い反応 時間が長い 1/tが小さい
条件変更 1つだけ変える 対照実験にする
考察 濃度・温度・触媒と関連づける グラフ化すると分かりやすい

覚え方・暗記ポイント

反応速度は反応の進む速さ。
濃度が高いほど衝突回数が増える。
温度が高いほど有効衝突が増える。
触媒は活性化エネルギーを下げる。
時計反応では色変化までの時間を測る。
速いほど時間は短く、1/tは大きい。
条件は1つだけ変えて比較する。
目次

1 反応速度とは

反応速度は、化学反応がどれくらい速く進むかを表します。
反応物の濃度がどれくらい減ったか、または生成物の濃度がどれくらい増えたかで考えます。
実験では、色の変化や気体の発生量など、観察しやすい変化を使って比較することがあります。
確認ポイント
  • 反応速度の意味を説明できる
  • 反応速度を実験で比較する方法を説明できる
  • 時間が短いほど速いことを理解できる
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2 条件を1つだけ変える理由

反応速度を比べるときは、濃度、温度、触媒の有無など、調べたい条件を1つだけ変えることが大切です。
複数の条件を同時に変えると、どの条件が反応速度に影響したのか分からなくなります。
このように、比較したい条件以外をそろえる考え方は対照実験の基本です。
確認ポイント
  • 対照実験の意味を説明できる
  • 条件を1つだけ変える理由を説明できる
  • 反応速度の比較結果を考察できる
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