実験 / experiment_general

昇華実験

ヨウ素などの昇華しやすい物質を加熱し、固体が液体を経ずに気体になり、冷却面で再び固体として析出する様子を観察する実験教材です。
実験教材
難易度:標準 目安:35分
# 実験 # 物質の状態変化 # 昇華 # ヨウ素 # 精製 # 結晶

この教材で学ぶこと

到達目標

  • 昇華が固体から気体への状態変化であることを説明できる
  • 昇華した蒸気が冷却面で再び固体になることを理解できる
  • 昇華性の違いを利用した精製の考え方を説明できる
  • ヨウ素蒸気などを扱う際の安全上の注意を理解できる

前提知識

  • 物質の三態
  • 状態変化
  • 加熱と冷却
  • 混合物の分離
  • 結晶

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 ヨウ素の昇華実験
ヨウ素を加熱して紫色の蒸気が生じている昇華実験の写真
ヨウ素を加熱すると紫色の蒸気が生じ、冷たい部分で再び固体として析出する。
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Credit: Michelle Rivera Ruiz / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 4.0 Source
STEP 2 昇華実験の流れ
固体を加熱し、蒸気を冷やして結晶を得る昇華実験の流れ
昇華では、固体が液体を経ずに気体となり、冷却面で再び固体として析出する。
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Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

昇華しやすい物質を加熱し、昇華と再結晶による分離・精製のしくみを観察する。

原理

昇華は、固体が液体を経ずに直接気体になる状態変化である。気体になった物質は、冷たい面に触れると再び固体として析出する。ヨウ素、ドライアイス、ナフタレンなどは昇華の例として扱われる。混合物中に昇華しやすい成分が含まれる場合、加熱して昇華させ、冷却面で結晶として集めることで分離・精製できる。

器具

  • ビーカー
  • 時計皿
  • 三脚
  • 金網
  • ガスバーナーまたは加熱器具
  • 保護メガネ
  • 手袋
  • ドラフトまたは換気のよい場所

試薬

  • ヨウ素
  • 必要に応じて砂などの不純物

手順

  1. 保護メガネと手袋を着用する。
  2. ビーカーに少量のヨウ素を入れる。
  3. ビーカーの上に時計皿を置き、時計皿の上に氷をのせる。
  4. ビーカーを弱く加熱する。
  5. ヨウ素が昇華して紫色の蒸気を生じる様子を観察する。
  6. 時計皿の下面や冷たい部分にヨウ素の結晶がつく様子を観察する。
  7. 加熱を止め、十分に冷えてから器具を片付ける。

観察結果

試料 結果
ヨウ素を加熱 紫色の蒸気が発生する
冷たい時計皿の下面 ヨウ素の結晶が析出する
不純物を含む試料 昇華しやすい成分だけを分けられることがある
冷却が不十分な場合 結晶が集まりにくい

安全上の注意

  • ヨウ素蒸気を吸い込まない。
  • ドラフト内または換気のよい場所で行う。
  • 加熱中のビーカーや時計皿に触らない。
  • 火気や熱い器具の扱いに注意する。
  • ヨウ素を皮膚や衣服につけない。
  • こぼした場合は教員や指導者に知らせる。

廃液・廃棄

  • ヨウ素を含む廃棄物は指定された容器に入れる。
  • 昇華後の残留物を流しに捨てない。
  • 器具は冷えてから指導者の指示に従って洗浄する。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

昇華の基本

項目 内容 ポイント
昇華 固体から直接気体になる変化 液体を経ない
凝華 気体から直接固体になる変化 冷却面で結晶化
代表例 ヨウ素、ドライアイス、ナフタレン 昇華しやすい物質
利用 分離・精製 昇華性の違いを利用
注意 蒸気を吸い込まない 換気が重要

状態変化の整理

変化 向き
融解 固体 → 液体 氷が水になる
凝固 液体 → 固体 水が氷になる
蒸発・沸騰 液体 → 気体 水が水蒸気になる
凝縮 気体 → 液体 水蒸気が水滴になる
昇華 固体 → 気体 ヨウ素・ドライアイス
凝華 気体 → 固体 ヨウ素蒸気が結晶になる

覚え方・暗記ポイント

昇華は固体から直接気体になる変化。
ヨウ素は昇華の代表例。
ヨウ素蒸気は紫色。
冷たい面で再び固体として析出する。
昇華性の違いは分離・精製に利用できる。
ヨウ素蒸気を吸い込まないように注意する。
目次

1 昇華とは

昇華は、固体が液体を経ずに直接気体になる状態変化です。
ヨウ素を加熱すると、紫色の蒸気が生じます。
この蒸気を冷やすと、再び固体のヨウ素結晶として析出します。
確認ポイント
  • 昇華の意味を説明できる
  • ヨウ素の昇華で見られる変化を説明できる
  • 気体から固体に戻る変化も説明できる
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2 昇華を利用した精製

混合物の中に昇華しやすい物質が含まれている場合、その物質だけを気体にして取り出すことができます。
気体になった物質を冷却面で固体として析出させれば、比較的純度の高い結晶として集められます。
このように、昇華性の違いは分離・精製に利用できます。
確認ポイント
  • 昇華で分離できる理由を説明できる
  • 冷却面が必要な理由を説明できる
  • 昇華精製の考え方を説明できる
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