この教材で学ぶこと
到達目標
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標準状態で気体1 molの体積が22.4 Lであることを説明できる
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気体の体積と物質量を変換できる
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気体の種類が違っても同温・同圧・同物質量なら同体積になることを理解できる
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化学反応式の係数比を気体の体積比として使える
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気体の計算で標準状態かどうかを確認できる
前提知識
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物質量 mol
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アボガドロ定数
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化学反応式
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比例計算
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体積 L と mL
1
気体1 molの体積
気体は、温度と圧力が決まっていれば、物質量と体積の関係を考えることができます。
標準状態では、理想気体1 molの体積は約22.4 Lです。
高校化学では、標準状態の気体計算で 1 mol = 22.4 L をよく使います。
ここで重要なのは、気体の種類に関係なく、同じ温度・同じ圧力・同じ物質量なら体積が同じになることです。
確認ポイント
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標準状態で気体1 molが22.4 Lであることを覚える
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気体の種類が違っても、同温・同圧・同物質量なら体積が同じになることを理解できる
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2
標準状態とは
標準状態とは、気体の体積を比較するときによく使う基準の状態です。
高校化学では、標準状態を 0℃、1気圧 として扱うことが多いです。
気体の体積は温度や圧力によって変わるため、問題文に標準状態と書かれているかどうかを必ず確認します。
標準状態と書かれていない場合、すぐに22.4 L/molを使えるとは限りません。
標準状態の基本
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項目
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値
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温度
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0℃
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圧力
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1気圧
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気体1 molの体積
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22.4 L
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注意:問題文に「標準状態で」と書かれている場合は、22.4 L/mol を使うサインです。
注意:温度や圧力が別に与えられている場合は、理想気体の状態方程式を使う場合があります。
確認ポイント
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標準状態が0℃・1気圧であることを覚える
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標準状態かどうかを問題文から確認できる
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3
気体の物質量と体積の変換
標準状態では、気体の物質量と体積を22.4 L/molを使って変換できます。
体積を求めるときは、物質量に22.4をかけます。
物質量を求めるときは、体積を22.4で割ります。
質量から体積を求める問題では、まず質量を物質量に変換してから、体積を求めます。
例題:標準状態で酸素 O₂ 2.0 mol の体積は何 L か。
答え:44.8 L
2.0 × 22.4 = 44.8 L です。
例題:標準状態で水素 H₂ 11.2 L は何 mol か。
答え:0.50 mol
11.2 ÷ 22.4 = 0.50 mol です。
確認ポイント
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molからLへ変換できる
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Lからmolへ変換できる
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22.4 L/molを使う条件を確認できる
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4
気体の種類と体積
標準状態では、気体の種類が違っても、1 molの体積は同じ22.4 Lです。
たとえば、H₂ 1 mol、O₂ 1 mol、CO₂ 1 mol は、標準状態ではすべて22.4 Lです。
これは、気体の体積が主に粒子数・温度・圧力によって決まるためです。
ただし、質量は気体の種類によって異なります。1 molあたりの質量はモル質量によって決まるからです。
標準状態での気体1 mol
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気体
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物質量
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体積
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質量
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H₂
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1 mol
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22.4 L
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2 g
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O₂
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1 mol
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22.4 L
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32 g
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N₂
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1 mol
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22.4 L
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28 g
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CO₂
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1 mol
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22.4 L
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44 g
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注意:体積は同じでも、質量は物質ごとのモル質量によって変わります。
確認ポイント
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標準状態では気体1 molの体積が種類によらず22.4 Lであることを説明できる
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体積と質量の違いを理解できる
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5
質量から気体の体積を求める
気体の質量が与えられている場合、まず物質量 mol に直します。
物質量は、質量をモル質量で割って求めます。
その後、標準状態なら物質量に22.4 L/molをかけて体積を求めます。
質量から直接22.4をかけるのではなく、必ずmolを経由します。
例題:標準状態で CO₂ 44 g の体積は何 L か。ただし CO₂ = 44 g/mol とする。
答え:22.4 L
44 ÷ 44 = 1.0 mol。標準状態で1.0 molの気体は22.4 Lです。
例題:標準状態で O₂ 16 g の体積は何 L か。ただし O₂ = 32 g/mol とする。
答え:11.2 L
16 ÷ 32 = 0.50 mol。0.50 × 22.4 = 11.2 Lです。
確認ポイント
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質量からmolを求められる
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molから気体の体積を求められる
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質量→mol→体積の順で計算できる
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6
気体反応の体積比
同じ温度・同じ圧力で反応する気体では、化学反応式の係数比を体積比として使うことができます。
たとえば、2H₂ + O₂ → 2H₂O では、H₂とO₂は 2:1 の体積比で反応します。
これは、同温・同圧では気体の体積が物質量に比例するからです。
気体反応の問題では、係数比をmol比としても体積比としても使えることが重要です。
水の生成
2H₂ + O₂ → 2H₂O
同温・同圧では H₂ : O₂ : H₂O = 2 : 1 : 2 の体積比です。
アンモニアの生成
N₂ + 3H₂ → 2NH₃
同温・同圧では N₂ : H₂ : NH₃ = 1 : 3 : 2 の体積比です。
例題:同温・同圧で、水素 H₂ 20 L と完全に反応する酸素 O₂ は何 L か。
答え:10 L
2H₂ + O₂ → 2H₂O より、H₂ : O₂ = 2 : 1。H₂ 20 LにはO₂ 10 Lが必要です。
例題:N₂ + 3H₂ → 2NH₃ において、H₂ 30 L からNH₃は最大何 Lできるか。同温・同圧とする。
答え:20 L
H₂ : NH₃ = 3 : 2 なので、30 L × 2/3 = 20 Lです。
確認ポイント
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化学反応式の係数比を気体の体積比として使える
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同温・同圧という条件を確認できる
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気体の反応量を体積比で考えられる
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7
気体の体積で注意すること
気体の体積は、温度や圧力によって変化します。
そのため、22.4 L/molを使うときは、標準状態であることを必ず確認します。
同温・同圧なら、気体の体積比は物質量比と同じになります。
一方で、温度や圧力が変わる問題では、理想気体の状態方程式を使うことがあります。
気体計算の判断
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問題文の条件
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使いやすい考え方
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標準状態
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1 mol = 22.4 L
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同温・同圧の気体反応
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係数比 = 体積比
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温度・圧力・体積が与えられる
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PV = nRT
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温度や圧力が変化する
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気体の状態変化の式を考える
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確認ポイント
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22.4 L/molを使える条件を判断できる
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体積比を使える条件を判断できる
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PV = nRT が必要な場面を見分けられる
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8
気体の体積の例題
気体の体積の問題では、標準状態かどうか、同温・同圧かどうかを最初に確認しましょう。
標準状態なら22.4 L/mol、同温・同圧の反応なら係数比を体積比として使えます。
例題:標準状態で N₂ 0.25 mol の体積は何 L か。
答え:5.6 L
0.25 × 22.4 = 5.6 Lです。
例題:標準状態で CH₄ 5.6 L は何 mol か。
答え:0.25 mol
5.6 ÷ 22.4 = 0.25 molです。
例題:同温・同圧で CH₄ + 2O₂ → CO₂ + 2H₂O において、CH₄ 10 Lを完全燃焼させるのに必要なO₂は何 Lか。
答え:20 L
CH₄ : O₂ = 1 : 2 なので、CH₄ 10 LにはO₂ 20 Lが必要です。
確認ポイント
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標準状態で気体の体積を計算できる
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気体反応の体積比を使える
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問題文の条件を見て使う式を選べる
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