実験 / experiment_general

ろ過・吸引ろ過実験

ろ紙とろうとを用いる通常のろ過、ブフナーろうとと吸引びんを用いる吸引ろ過の違いを整理する実験教材です。
実験教材
難易度:標準 目安:35分
# 実験 # 分離 # ろ過 # 吸引ろ過 # ろ紙 # ブフナーろうと

この教材で学ぶこと

到達目標

  • ろ過が固体と液体の分離法であることを説明できる
  • 通常のろ過と吸引ろ過の違いを説明できる
  • ろ紙の役割を理解できる
  • 吸引ろ過で使う器具の役割を説明できる

前提知識

  • 混合物の分離
  • 固体と液体
  • 再結晶
  • 沈殿反応

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 通常のろ過
ろ紙とろうとを使って重力ろ過をしている写真
通常のろ過では、ろ紙とろうとを使い、重力によって液体を通して固体を分ける。
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Credit: Suman6395 / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 4.0 Source
STEP 2 ブフナーろうと
吸引ろ過で使うブフナーろうとの写真
吸引ろ過では、ブフナーろうとと吸引びんを使い、減圧によって短時間でろ過する。
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Credit: ja:User:Alljal / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 3.0 / GFDL Source
STEP 3 ろ過と吸引ろ過の比較
通常のろ過と吸引ろ過を比較した模式図
通常のろ過は重力で進む。吸引ろ過は減圧を使うため、結晶や沈殿を短時間で集めたいときに便利である。
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Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

固体と液体の混合物を、ろ過または吸引ろ過によって分離する。

原理

ろ過は、ろ紙を通り抜ける液体と、ろ紙上に残る固体を分ける操作である。通常のろ過では重力によって液体が落ちる。吸引ろ過では、吸引びん内を減圧することで、より速く液体を通過させ、結晶や沈殿を集めやすくする。

器具

  • ろ紙
  • ろうと
  • 三角フラスコ
  • ガラス棒
  • ブフナーろうと
  • 吸引びん
  • ゴム栓
  • アスピレーターまたは真空ポンプ
  • 保護メガネ

試薬

  • 固体と液体の混合物
  • 沈殿を含む溶液
  • 再結晶後の結晶を含む母液

手順

  1. 保護メガネを着用し、ろ過する混合物を準備する。
  2. 通常のろ過では、ろ紙を折ってろうとにセットする。
  3. ろ紙を少量の溶媒で湿らせ、ろうとに密着させる。
  4. ガラス棒を伝わせながら混合物を静かに注ぐ。
  5. ろ紙上に残った固体と、下に落ちたろ液を観察する。
  6. 吸引ろ過では、吸引びんにブフナーろうとを取り付ける。
  7. ブフナーろうとにろ紙を置き、少量の溶媒で密着させる。
  8. 吸引を始めてから混合物を注ぎ、固体を集める。
  9. 必要に応じて冷たい溶媒で固体を洗う。

観察結果

試料 結果
通常のろ過 ろ液が自然に下へ落ちる
ろ紙上 固体や沈殿が残る
吸引ろ過 液体が速く吸い込まれる
ブフナーろうと上 結晶や沈殿が集まる

安全上の注意

  • ガラス器具を割らないように注意する。
  • 吸引びんは減圧に耐えるものを使う。
  • 吸引中に装置を無理に外さない。
  • 有機溶媒を含む場合は火気を避ける。
  • 沈殿や廃液は指導者の指示に従って処理する。

廃液・廃棄

  • ろ液は成分に応じて指定された廃液容器に入れる。
  • ろ紙上の固体や沈殿は指導者の指示に従って処理する。
  • 有機溶媒を含む廃液は通常の流しに捨てない。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

通常のろ過と吸引ろ過の比較

方法 使う器具 特徴 向いている場面
通常のろ過 ろ紙、ろうと、三角フラスコ 重力でゆっくりろ過する 不純物を除く、熱時ろ過など
吸引ろ過 ブフナーろうと、吸引びん、真空源 減圧で速くろ過する 結晶や沈殿を集める
熱時ろ過 温めたろうとや溶媒 冷える前に不溶性不純物を除く 再結晶の途中操作
洗浄 少量の冷たい溶媒 固体表面の不純物を除く 結晶を溶かしすぎないよう注意

ろ過でよく問われるポイント

項目 内容 注意点
ろ紙 固体を残し、液体を通す 破れないようにセットする
ろ液 ろ紙を通過した液体 目的物がどちらにあるか確認する
残渣 ろ紙上に残った固体 沈殿や結晶の場合が多い
吸引ろ過 減圧を利用する 装置の密着と耐圧性が重要
冷たい溶媒で洗う 固体を溶かしにくくする 再結晶後の結晶洗浄で重要

覚え方・暗記ポイント

ろ過は固体と液体を分ける操作。
ろ液はろ紙を通った液体。
残渣はろ紙上に残った固体。
吸引ろ過は減圧で速くろ過する。
ブフナーろうとは吸引ろ過で使う。
再結晶後の結晶回収には吸引ろ過が便利。
目次

1 ろ過の基本

ろ過は、固体と液体を分離する基本的な操作です。
ろ紙は液体を通しますが、固体や沈殿は通しにくいため、ろ紙上に残ります。
ろ紙を通過した液体をろ液、ろ紙上に残った固体を残渣といいます。
確認ポイント
  • ろ過の目的を説明できる
  • ろ液と残渣を区別できる
  • ろ紙の役割を説明できる
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2 吸引ろ過の特徴

吸引ろ過は、ブフナーろうとと吸引びんを使い、減圧によって速くろ過する方法です。
結晶や沈殿を集めたいときに便利です。
装置がしっかり密着していないと吸引がうまく働かないため、ゴム栓やろ紙の密着を確認します。
確認ポイント
  • 吸引ろ過の器具を説明できる
  • 通常のろ過との違いを説明できる
  • 結晶回収に吸引ろ過が向いている理由を説明できる
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