実験 / experiment_general

中和滴定実験

ビュレット、ホールピペット、三角フラスコを用いた中和滴定の基本操作と、フェノールフタレインの色変化、中和点の考え方を整理する実験教材です。
実験教材
難易度:標準 目安:45分
# 実験 # 酸塩基 # 中和 # 滴定 # フェノールフタレイン # 化学計算

この教材で学ぶこと

到達目標

  • 中和滴定の目的を説明できる
  • ビュレット・ホールピペット・三角フラスコの役割を説明できる
  • フェノールフタレインの色変化を理解できる
  • 滴定結果から濃度を計算できる

前提知識

  • 酸と塩基
  • 中和反応
  • モル計算
  • 溶液の濃度

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 滴定装置の写真
ビュレットと三角フラスコを用いた中和滴定装置の写真
ビュレットから標準溶液を少しずつ滴下し、三角フラスコ内の色の変化を観察する。
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Credit: Kengksn / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 4.0 Source
STEP 2 フェノールフタレインの色変化
フェノールフタレインにより薄い赤色を示した三角フラスコの写真
フェノールフタレインは塩基性側で赤色を示す。中和滴定では、うっすら赤色が残るところを終点として扱う。
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Credit: Kengksn / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 4.0 Source
STEP 3 滴定曲線のイメージ
中和滴定の滴定曲線の模式図
滴定曲線では、中和点付近でpHが急激に変化する。指示薬はこの付近で色が変わるものを選ぶ。
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Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

濃度が未知の酸または塩基の濃度を、中和滴定によって求める。

原理

中和反応では、酸のH⁺と塩基のOH⁻が一定の比で反応する。濃度が既知の標準溶液を少しずつ加え、指示薬の色が変わる点を見つけることで、未知試料の濃度を計算できる。

器具

  • ビュレット
  • ホールピペット
  • 三角フラスコ
  • ビーカー
  • 漏斗
  • 保護メガネ

試薬

  • 標準NaOH水溶液 または 標準HCl水溶液
  • 濃度未知の酸 または 塩基
  • フェノールフタレイン溶液
  • 蒸留水

手順

  1. 保護メガネを着用し、使用する器具を洗浄する。
  2. ビュレットに標準溶液を入れ、初期目盛を読む。
  3. ホールピペットで一定量の未知試料を量り取り、三角フラスコに入れる。
  4. 三角フラスコにフェノールフタレインを数滴加える。
  5. ビュレットから標準溶液を少しずつ加え、三角フラスコを振り混ぜる。
  6. 薄い赤色がしばらく残るところを終点とする。
  7. ビュレットの目盛を読み、加えた標準溶液の体積を求める。
  8. 中和の量的関係から未知試料の濃度を計算する。

観察結果

試料 結果
酸性溶液 + フェノールフタレイン 無色
中和点付近 色が急に変化しやすい
終点 薄い赤色が残る
滴定しすぎた場合 赤色が濃くなり、誤差が大きくなる

安全上の注意

  • 酸や塩基は皮膚や目につけない。
  • ビュレットやガラス器具は丁寧に扱う。
  • 試薬を直接口で吸わない。ピペットフィラーなどを使用する。
  • こぼした場合はすぐに教員や指導者に知らせる。

廃液・廃棄

  • 酸・塩基を含む廃液は、指導者の指示に従って処理する。
  • 使用後の器具は十分に洗浄する。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

中和滴定で使う器具

器具 役割 ポイント
ビュレット 標準溶液を少しずつ加える 目盛を正確に読む
ホールピペット 一定体積の溶液を正確に量り取る 決まった体積専用
三角フラスコ 被滴定液を入れて反応させる 振り混ぜやすい
フェノールフタレイン 終点を判断する指示薬 薄い赤色を見逃さない

中和滴定の重要ポイント

項目 内容 覚えるポイント
中和点 理論上ちょうど中和した点 H⁺とOH⁻の量が対応
終点 指示薬の色が変わる点 実験ではここを観察する
フェノールフタレイン 酸性~中性で無色、塩基性で赤色 うすい赤色が終点
誤差 滴定しすぎると大きくなる 終点付近では1滴ずつ慎重に加える

計算の基本

反応 関係式 ポイント
1価の酸と1価の塩基 n(酸) = n(塩基) molで比較する
濃度計算 c = n / V VはLで扱う
滴定計算 c₁V₁ × 価数 = c₂V₂ × 価数 反応式の係数も確認する

覚え方・暗記ポイント

ビュレットは加える側、ホールピペットは量り取る側。
フェノールフタレインは酸性で無色、塩基性で赤色。
終点は『うっすら赤色が残るところ』。
中和点と終点は同じ意味ではない。
滴定計算では反応式の係数を必ず確認する。
目次

1 中和滴定の考え方

中和滴定は、濃度が分からない酸や塩基の濃度を求める代表的な実験です。
濃度が分かっている標準溶液を少しずつ加え、中和が完了するところを指示薬の色の変化で判断します。
計算では、反応した酸と塩基の物質量の関係を使います。
確認ポイント
  • 中和滴定の目的を説明できる
  • 標準溶液と未知試料の違いを説明できる
  • 物質量の関係を使って濃度を求められる
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2 フェノールフタレインの見方

フェノールフタレインは中和滴定でよく使われる指示薬です。
酸性から中性では無色ですが、塩基性になると薄い赤色を示します。
終点では、濃い赤色ではなく『うっすら赤色が残る』状態を目安にします。
確認ポイント
  • フェノールフタレインの色変化を説明できる
  • 終点の見極め方を説明できる
  • 滴定しすぎた場合の問題点を説明できる
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