実験 / experiment_biochemistry

タンパク質のビウレット反応

タンパク質にビウレット試薬を加え、ペプチド結合と銅(II)イオンの錯体形成による紫色の呈色を確認する実験教材です。
実験教材
難易度:発展 目安:35分
# 実験 # 生化学 # タンパク質 # ビウレット反応 # ペプチド結合 # 錯体 # 発色反応

この教材で学ぶこと

到達目標

  • ビウレット反応がタンパク質の検出に使われることを説明できる
  • ペプチド結合と銅(II)イオンの関係を理解できる
  • 陽性で紫色を示すことを覚えられる
  • アミノ酸単体とタンパク質の違いを説明できる

前提知識

  • タンパク質
  • アミノ酸
  • ペプチド結合
  • 錯イオン
  • 発色反応

図・写真

※スマホで画像が見づらい場合は、画像を拡大表示するか、別タブで開くと確認しやすいです。

STEP 1 ビウレット反応の紫色
ビウレット反応で紫色になった試験管の写真
ビウレット反応が陽性の場合、紫色または赤紫色を示す。
ダウンロード
Credit: Ozone aurora / Philip Evans / Wikimedia Commons License: CC BY-SA 3.0 Source
STEP 2 ビウレット反応の流れ
タンパク質試料にNaOHとCuSO4を加えて紫色を確認する流れ
アルカリ性条件でCu²⁺がペプチド結合と錯体を作り、紫色を示す。
ダウンロード
Credit: ChemStudy 自作図 License: Original

実験情報

目的

タンパク質を含む試料をビウレット反応で確認する。

原理

ビウレット反応は、タンパク質やペプチドに含まれるペプチド結合を検出する反応である。アルカリ性条件下で銅(II)イオンがペプチド結合の窒素原子などと錯体を形成し、紫色または赤紫色を示す。アミノ酸単体ではペプチド結合がないため、通常は明確な陽性を示しにくい。

器具

  • 試験管
  • 試験管立て
  • スポイト
  • 保護メガネ
  • 手袋

試薬

  • 卵白溶液
  • 牛乳
  • ゼラチン溶液
  • 水酸化ナトリウム水溶液
  • 硫酸銅(II)水溶液
  • 蒸留水

手順

  1. 保護メガネと手袋を着用する。
  2. 試験管にタンパク質を含む試料を少量入れる。
  3. 陰性対照として蒸留水も用意する。
  4. 水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にする。
  5. 硫酸銅(II)水溶液を数滴加える。
  6. 軽く振り混ぜ、色の変化を観察する。
  7. 紫色または赤紫色を示した場合、タンパク質陽性として記録する。

観察結果

試料 結果
卵白 + ビウレット試薬 紫色を示す
牛乳 + ビウレット試薬 タンパク質を含むため陽性を示すことがある
蒸留水 + ビウレット試薬 青色のままになりやすい
アミノ酸単体 明確な陽性を示しにくい

安全上の注意

  • 水酸化ナトリウム水溶液は強塩基なので皮膚や目につけない。
  • 硫酸銅(II)水溶液を直接触らない。
  • 試薬を口に入れない。
  • 試験管を振るときに液を飛ばさない。
  • こぼした場合は教員や指導者に知らせる。

廃液・廃棄

  • 銅イオンを含む廃液は指定された重金属廃液容器に入れる。
  • 強塩基性廃液は指導者の指示に従って処理する。
  • 使用後の試験管は十分に洗浄する。

早覚え表

印刷・PDF保存・CSVダウンロードに対応しています。

ビウレット反応の基本

項目 内容 ポイント
検出対象 タンパク質・ペプチド ペプチド結合をもつ
試薬 NaOH + CuSO₄ アルカリ性銅(II)イオン
陽性 紫色・赤紫色 タンパク質を含む目印
陰性 青色のまま ペプチド結合が少ない
注意 強塩基と銅塩を扱う 安全・廃液処理が重要

覚え方・暗記ポイント

ビウレット反応はタンパク質の検出。
陽性は紫色。
検出しているのはペプチド結合。
試薬はアルカリ性の銅(II)イオン。
アミノ酸単体では陽性になりにくい。
水酸化ナトリウムと硫酸銅を扱うので安全に注意。
目次

1 ビウレット反応とは

ビウレット反応は、タンパク質やペプチドを確認するための発色反応です。
アルカリ性条件で銅(II)イオンがペプチド結合と反応し、紫色または赤紫色を示します。
食品中のタンパク質や生体成分の検出に使いやすい反応です。
確認ポイント
  • ビウレット反応の検出対象を説明できる
  • 陽性の色を答えられる
  • ペプチド結合との関係を説明できる
↑ 目次へ戻る

関連する化学図鑑

この内容の問題へ 問題へ 教材一覧へ ホームへ
ホーム